イベントアノマリーって何ですか?それが株式市場にどんな影響があるのですか?
イベントアノマリーは、株式市場における特定の出来事や重要なイベントが株価や市場の動向に異常な影響を与える傾向を指します。これらの出来事は通常、予測外の変動やパターンとして観察され、投資家やトレーダーにとって重要な要因となります。アノマリーを理解することで、投資戦略を立てる際に有益な情報を得ることができます。
ただし、これらのアノマリーは一般的な傾向であり、角度もまちまちで、個別の年や状況によって異なることがあるので、あくまで参考程度で考えておくとよいと思います。
イベントアノマリー
大統領選挙の影響 (Presidential Election Effect):
大統領選挙の時期には株価に影響を与えることがよくあります。選挙結果や候補者の経済政策が株式市場に大きな影響を及ぼすため、大統領選挙に備えた投資戦略も時には有効です。
これは有名なアノマリーで内容も濃いので別記事を作成しています。
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自然災害 / 戦争や大規模なテロ攻撃
自然災害や戦争・テロ行為などがあった場合も市場の反応があります。
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企業の大規模な倒産:
大手企業の倒産は市場全体に波及する可能性がありますが、その発生頻度は比較的低いです。倒産は企業の経営や財務状況に依存するため、不規則なタイミングで発生します。
自己規制団体の決定:
特定の業界で活動する自己規制団体が新しい規制やガイドラインを発表すると、その業界に関連する企業の株価に影響を及ぼすことがあります。これらの決定や発表は、団体が必要と判断したタイミングで行われるため、頻度は低いです。
国際的なスポーツイベント:
大規模な国際的なスポーツイベント、特にオリンピックなどはスポーツ関連企業やスポンサー企業の株価に影響を及ぼすことがあります。これらのイベントは通常、数年に一度の頻度で行われます。
スーパーボウル(Super Bowl):
スーパーボウルはアメリカンフットボールの最大の試合で、毎年2月に開催されます。このスポーツイベントは米国内外で大きな注目を浴び、スーパーボウルに関連する企業や広告業界は多額の広告費を投じます。これにより、特にテレビ広告関連の企業やエンターテインメント業界の株価に一時的な変動が生じることがあります。
また、一部のレストランチェーンやビールメーカーなど、スーパーボウルに関連する商品を提供する企業も売上げ増加を期待し、株価への影響が見られることがあります。
このような一時的なアノマリーは、特定の日付やスポーツイベントに関連して発生するもので、通常は短期的なものです。スポーツイベントによる株価の変動は、広告や消費に関連した企業に影響を与える可能性があるため、一時的な変動が生じることがあります。ただし、米国株市場全体に与える影響は限定的であり、長期的な傾向には大きな影響を与えないことが一般的です。
こちらはS&P500で見た際にあまり変動を見ることが出来ませんでした。ただ、私が見えていないだけで、特定の企業の株価は大きく反応しているのかもしれません。
オリンピック
- NBCとオリンピック視聴権:
- 米国のメディア企業であるNBCは、オリンピックの放送権を保持しており、夏季オリンピックや冬季オリンピックの放送に多額の資金を投入しています。オリンピック期間中、NBCの視聴者数と広告収入が増加するため、NBCの親会社であるコムキャスト($CMCSA)の株価は一時的に上昇することがあるとされています。
- スポンサーシップと広告業界:
- オリンピックは多くの企業にとってスポンサーシップと広告の機会を提供します。これは特に広告代理店や関連企業にとって収益の増加をもたらす可能性があり、その影響が広告業界に及ぶことがあります。
- 視聴者数とストリーミング:
- 近年、オリンピックの視聴パターンは変化しており、ストリーミングサービスがますます重要となっています。ストリーミングプラットフォームを提供する企業(例: Netflix、Amazon)は、オリンピックの視聴者数とサブスクリプション数に影響を及ぼす可能性があり、それが株価に反映されることがあります。
これらのエピソードは、特定の企業や業界に影響を与える可能性があるため、投資家はオリンピック期間中にこれらの要因を注意深く監視し、それに基づいて戦略を調整することができます。
$CMCSAの株価を夏期は赤、冬季は青で示してみましたが、どうでしょうか。
もう少し短い期間でみなきゃだめでしょうか。とはいえ、大きな上髭が出来ているというわけでもなさそうです。
他の企業で大きく影響を受けているところはあるのでしょうか。
地政学的出来事 (Geopolitical Events):
米国外の地政学的出来事や国際的な紛争は株式市場に大きな影響を及ぼすことがあります。たとえば、国際的な緊張が高まると、市場に不安定性が生じることがあります。
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その他 コメント
これらのイベントアノマリーは、市場における予測が難しい出来事の一例であり、1年に1回より頻度が低いことが特徴です。
また、覚えておいてもらいたいのは、各イベントやアノマリーでの上下はあれど、S&P500はどう動いているかということです。
これを見てると、アノマリーを意識して売買するよりしっかり積み立てる方が大事かな、とも思えてきます。
また、下落があった時は積極的に買うのも作戦かもしれませんね。
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