米国の株式市場のイベントアノマリーって何ですか?
イベントアノマリーは特定の出来事やイベントが株式市場に異常な影響を与える傾向を指すことで、これらの出来事は通常の市場動向から逸脱していることが多いです。
イベントアノマリーを理解することで、投資戦略を立てる際に有益な情報を得ることができます。
ただし、これらのアノマリーは一般的な傾向であり、個別の年や状況によって異なることがある点を覚えておくと良いでしょう。
イベントアノマリー 自然災害
地震、洪水、ハリケーンなどの自然災害が特定の地域に発生した場合、その地域に影響を及ぼす企業や業界の株価に大きな変動が生じることがあります。しかし、これらの自然災害は特定の場所やタイミングでしか発生しないため、頻度は低いです。
ハリケーン・カトリーナ(Hurricane Katrina):
2005年のハリケーン・カトリーナの出来事が挙げられます。ハリケーン・カトリーナは2005年8月末から9月初めにかけてアメリカ南部、特にルイジアナ州のニューオーリンズを襲った大規模な自然災害で、多くの被害をもたらしました。
このハリケーンの発生と被害の規模により、米国株式市場にも大きな影響が生じました。特に、ハリケーン・カトリーナがニューオーリンズの重要なエネルギー関連インフラストラクチャーに影響を与え、石油価格が急騰しました。これはエネルギーセクターの株式に大きな変動をもたらし、市場全体に影響を及ぼしました。
この出来事は、自然災害によるエネルギー供給の混乱が米国株式市場に異常な変動をもたらす例として挙げられます。
S&P500を見ると確かにその時期での下落は確認できますね
ハリケーン・アイリーン(Hurricane Irene):
2011年に東海岸を襲ったハリケーン・アイリーンは、2011年8月20日に熱帯低気圧として始まり、8月27日にカロライナ州の沿岸に上陸しました。その後、アメリカ東海岸を北上し、8月28日にニューヨーク市近郊に再上陸しました。取引所や金融機関が閉鎖されることで株式市場に影響を及ぼしました。これにより、市場の取引が一時停止され、株価変動が生じました。
ニューヨークを襲っただけあって影響は大きいですね
(他の要因もあった?)
ハリケーン・ハーベイ(Hurricane Harvey):
2017年に発生したハリケーン・ハーベイはテキサス州を中心に大きな被害をもたらし、石油精製施設やエネルギー関連インフラストラクチャーに影響を与えました。これにより、エネルギーセクターの株価に大きな変動が生じました。
変動としては分かりづらいですね
8月~9月にかけて発生することから、月次アノマリーの「夏枯れ相場」にも影響を与える要因では?とも思いました。
イベントアノマリー 戦争や大規模なテロ攻撃
戦争やテロ攻撃が発生した場合、株式市場には急激な変動が生じることがあります。当たり前ですが、戦争やテロ攻撃は予測が難しく、幅広い影響を及ぼす頻度は低いです。
湾岸戦争(1990年 – 1991年):
- 日付: 1990年8月2日から1991年2月28日まで
- 関係する国: アメリカ合衆国とイラク、多国間軍事作戦
- エピソード: 1990年、イラクがクウェートを侵略し、湾岸戦争(または湾岸危機)が勃発しました。アメリカを含む多くの国がクウェートを支援し、イラクに対する多国間軍事作戦が行われました。この戦争は石油供給に関する懸念を引き起こし、国際的な緊張を高めました。株式市場は不安定性にさらされ、株価に大きな変動が生じました。
9/11テロ攻撃(2001年):
- 日付: 2001年9月11日
- 関係する国: アメリカ合衆国とアルカイダテロリスト組織
- エピソード: 2001年9月11日、アメリカ合衆国でアルカイダによるテロ攻撃が発生し、ワールドトレードセンターやペンタゴンが攻撃の標的となりました。この出来事はアメリカと国際社会に衝撃を与え、国際的な対テロ戦争を引き起こしました。株式市場は9/11テロ攻撃の直後、大幅な下落を経験しました。この出来事により、アメリカの経済と金融市場に大きな不安が広まりました。
日本でも大きなニュースとなっていましたね。瞬間的な下落はもちろん、その後の影響もありそうに思えます。
その他 コメント
これらの出来事は予測ができるものではありませんが、このような出来事が生じた場合は、総じて下落する傾向にあることが分かります。
市場が大きく反応する前にいったん現物化する作戦が取れるとよいように思えますね
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