どうも。イスト(@GcKeast)です。
投資(日本株、米国株、仮想通貨)やブロックチェーンゲームに取り組んでいます。
twitterもよろしくお願いいたします。
思った値動きをせず、損をしまうときつらいですよね・・・
ただ、損を確定することによって得られるメリットもあるのです。
今日は「損切・損出」について触れながら書いていきたいと思います。
損益通算の考え方についてです。
(特定口座で現物取引を行っている場合について当てはまります。)
損切・損出とは?
いずれも、含み損を確定させることは同じですが、
損出→同じ銘柄を再び買い戻す
という理解で良いと思います。
損切はわかるけど、損出でやってることって意味あるの?
と思っていましたが、今年確定した利益がある場合に威力を発揮します。
答えは、
確定の利益が減ることによって、税金を減らす(厳密には先延ばしする)ことができるのです
具体例で計算してみると、
100万円の確定利益があるとすると、20.315%の税金=200,315円の税金が引かれます。
これに50万円の含み損を確定させると、確定利益は50万円となります。
50万円の確定利益に対する20.315%の税金=100,158円となり、先ほどの比較して10万円近くの差が生まれます。
ここでいう、確定利益というのは
売却益=キャピタルゲイン
配当益=インカムゲイン
どちらに対しても適合します。
損出時の注意点
損切でも損出でも売却をして含み損を確定させればいいわけですが、1つ注意点があります。
・損出の場合、同日に買い戻さないこと
取得単価の平均化という現象が発生してしまうからです。
例を示します。
1,000円で100株取得した銘柄が現在800円になっているとします。
単純に売却すれば、200円×100株=20,000円の損が確定します。
しかし、同日に売買をしてしまうと、
1000円で100株 と800円で100株取得したことになり、
平均900円で200株保有することになります。
この状態から800円で100株売却したことになり、
(900-800)×100株=10,000円の損しか確定しないのです。
少し不思議な感じもしますが、特定口座の性質上このようです。
損切・損出のメリット
税金上のメリットがあることが分かっていただけだと思いますが、
あくまで、節税ではなく、税金の先延ばしであることは忘れてはいけません。
損出した銘柄がいずれ含み益が売却するときには、もちろん税金がかかります。
その時、過去に損出した分は取得単価が下がるので、額面上の含み益は増えますよね?
では、なぜ損出をするメリットがあるのかというと、
①運用できる資金が増える
②含み損が減る
①運用できる資金が増える
もはや、これが最大のメリットです。
たとえば、
B株 100万円で購入 現在50万円の含み損がある(優待が良いから保有続けたい)
上記の2銘柄を保有しているとします。
損出をしない場合
A株のみを売却し、B株はそのまま
A株売却時の税金は100万円×20.315%=20.315万円
つまり、残ったのは
・資金179.685万円
(A株売却額200万円-利益100万円に対する税金20.315万円)
・B株(50万円含み損)
一方、損だしをした場合
A株、B株ともに売却し、B株は売却時の値段で買い戻す
売却時の税金は(100万円-50万円)×20.315%=10.158万円
つまり、残ったのは
・資金189.842万円
(A株売却額200万円-利益50万円に対する税金10.158万円)
・B株(含み損益0)
わかりますか?
優待目的のB株の保有は継続させながら、
次に使える資金の差が大きく開きました。
長期保有特典がなくて優待がある銘柄や、
保有を続けたい高配当銘柄に有効です。
※権利確定日には注意
②含み損が減る
これはメンタル的な話ではありますが、
自分の「総合サマリー」や「ポートフォリオ」を見たときに大きいマイナスだと見るだけで気分が下がりませんか?
その数字は小さかったり、プラスの数字というだけで、晴れやかな気分になれませんか!?
よしよし!今日もプラス!と眺めたい(笑)
損出のデメリット
損出にもデメリットはあります。
②日を跨ぐ時は大きな価格変動に合うことがある
③保有期間が振り出しに戻る
2023年、楽天証券に限らず、各社が国内株式の取引手数料を無料化したことによって気にする必要がなくなりました。
実例紹介
清算履歴の画面で見慣れない文字を発見
むむ!?還付金ってなんだっけ?なんかしたっけ?
という状態でした。
「口座管理」→「損益・税金履歴」というところで、今年の状況が見れます。
赤枠が確定した利益とそれの税金ですね。
そのまま下にスクロールすると、さきほどの損切が反映されていることがわかりました。
では、今までどうだったのか、気になって「年次履歴」を見てみると、
2019年にやらかしてますね(笑)
ほんとに税金って奥が深いというかややこしいというか。
2023年の損だし
この記事を初めて公開したのが2020年11月と3年前で、恥ずかしながら存在を忘れていたのです(笑)
奇跡的に12月25日というタイミングで間に合ったので追記しておきます。
それにしても、2020年は200万を超える利益出してたのか自分…
損だし内容の確認
・マイメニュー→特定口座損益(譲渡損益)を選択します。
・ここで今年の損益を税金を確認することができます。
21万円程度の譲渡損益がありましたが、15万円程度の損失を確定させることで、源泉徴収税額が減っていることがわかりますね。
「清算履歴」を見ると、その分が返ってきているのもわかります。
まさかの失敗(取得単価の平準化)
「損だし時の注意点」ということで記載しておきながら、自ら失敗してしまったので、どうなるか記録しておきます。
8/30と9/5に100株ずつ購入して、平均取得単価は743円
466円で売却したので、743-466=277円 ×200株=55,400円の損失を期待したのですが、「同日の買戻し」を行ったため、下記のようになります。
796,690,466,466の単価で400株購入し(平均取得単価605円)、466円で200株売却した。ということになります。
55,400円の損失を計上したつもりが、605-466=139 ×200株=27,800円しか計上できていないのです。
失敗して、自分のブログを見て思い出すという恥ずかしさ(笑)
最後に
(いったん漬物石をどけて中身を取り出す必要がありますが)
フルポジに近い運用を行っている際は非常に有効な手立てだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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